趣味

2006.03.02

疾走!キュートなバブルカー

弟のような存在の男が居る。M崎Y介。
金髪リ-ゼントでイタリア製のビザールギターを
(時に天井に逆さにぶら下がりながら!)かき鳴らし、
世界に1台しかないトライアンフ・ボンネヴィルにまたがるRockersだ。

今年三十路を迎えるが未だ両親と暮らしている。
「どんなにエラそうな事言っててもママの作るゴハンを
毎日食ってるような男は一人前として認めないからな!」
と叱咤し続け早や数年、昨年やっと「独立します~」と
か細い声で宣言。
その後PCで不動産物件を物色しては内見を付き合ってやったりしていた。

にも拘わらずこの道楽&放蕩ムスコ、その資金であっさり
クルマなんざ購入しやがった。しかも2台目。
僕に伝わると怒られると思ったらしく、ダイレクト報告はナシ。
友人を介して聞かされた。金200万円ナリ。おかげで独立は無期延期。
「あのバッカタレが!!」電話口で叱ろうとしたした瞬間
イセッタ買ったんですよ」と一言、機先を制された。

「え?・・・・なんつった?」
「イセッタです」


「エエーーーーッ!?イ、イセッタ~~!?ってあのイセッタ!?」
「ハイ」
「す、 すぐ乗って来い!どんなカンジか見てやるから!」

怒ってみたところで迫力皆無。向こうも「へへへ~了解~」と見透かしたような半笑いで電話を切った。くゥ~~~そう来たかぁ~痛いとこ突いて来やがったー。2時間ほどすると表から明らかに聞き覚えのないエンジン音。「あ!来たかしらん♪」なーんかガールフレンドを待ってたようなソワソワ加減で玄関を出てしまったワタシ。
居ッたァーーーーーーッ!

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そう、ご存知の方も多いと思うが「イセッタ」は1950年代半ばに造られた2人載り(+子供一人までならOK)の排気量600ccの小さな自動車なのです。

造ったのはイタリアの冷蔵庫メーカー「イソ社」。その所為かドアはフリーザーを連想させる前開き。もっとひねりなさい~と言いたいところだが冷蔵庫屋が車を造ろうってんだからイタリア人の起業家根性にも恐れ入る。しかもこのフロントハッチこそがイセッタのトレードマークになり、今もたくさんのファンを持つ由縁になったわけだから大成功のデザインと言える。

M崎が購入したのは50年代後半に入ってBMWに吸収された(正確にはノックダウン)後造られたハインケルキャビン後継モデルだが、どちらにせよタマ数が極端に少ないエンスー車中のエンスー車。

メッサーシュミットと並ぶバブルカーの異名を持つ名車で、セレブな金持ち旧車ファンも死ぬまでに一度は所有したいといわれる1台である。それもそのはず、とにかくキュート!インテリアもすんごくカワイイ♡~もう全体的に♡になってしまうのだ。
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「きゃああああー♪」と静かに嬌声を上げながら慢心の笑みで乗車。レッツラゴー!ポロロンポロロン~とエンジン音までがカワイイ&心地よい。そうそう、イタリアンスクーターに乗っている方ならば聞き覚えのあるサウンドです。走ると言うより駆けるカンジ。時々徒歩(笑)。調布飛行場をぐるり、20号に抜け味の素スタジアムからアメリカンスクール方面へ。

とにかくみんな見る見る。走って追いかけてくる女子高生さえいる。お巡りさんも二度見。しかもサザエさんじゃないけどみんな笑ってる。嘲笑ではなく憧憬の笑みなのだ。少年がロボットを見るような、少女が王子様を見るような眼を向けて来る。「なにアレッ!?」「カワイイ~~!!」クチビルからそう読める。口半開きの顔で追うコンビニ前でドリンクを手にした高校球児たち。声を失っている。

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老若男女振り返る振り返る。とにかく手を振られてしまう。手を振り返してしまう。歩行者も乗員も共に子供に戻ってしまう。お互いテレはない。高級車に乗っている様なおかしな優越感もない。そこにはカワイイ造形物を囲むシアワセの共有だけがやり取りされている。

降車するとM崎を叱る気持ちなぞすっかり
どこかに行ってしまっていた・・・。
今回は完敗だった。 
ああ、カワイイものは世界を制すのだ。
この持論にますます確信を持ったのでした。
(でもそろそろ独立だぞー!)

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2005.04.25

欧州車のインテリアブティック『Gadget Mode』発進!

「起業家精神」。最近よく耳にする言葉です。
日本は「企業主導国家」であり、海外からは集団の中の一個のギアになることを得意としオーガナイズされてこそ才能を発揮するアリのような民族と言われて来ました。が、どっこいそれは90年代初頭までのハナシ。寄らば大樹の陰、長いものには巻かれろの時代はもうとうに終焉しました。

80年代隆盛したマンモス企業は90年代後半から次々と倒産。たとえ無事に組織に属していられても独り独りが生産者としての自覚を持ち、常に新しいものを創造し採算を考えながら提案し続けなければ、会社、強いては社会全体が立ち行かなくなるセチガライ時代です。
・・・ウーム、なんだか日経スペシャル『ガイアの夜明け』のようなくだりですが頼もしいことに僕の周りには「企業家精神」に溢れた人間が結構いて、それぞれいろいろな方面で才能を発揮してくれています。そして僕はそんな彼らに触発され、時に引っ張られながら、時に押し運ばれながらここまで来られたように思うのです。そして彼らへの恩返しもこめて時々CIを手がけるなど僕にできる手伝いをさせてもらっている次第です。


走り出す『Gadget Mode』

そんな友人の中で今最も期待を寄せているのがH氏。マンガ『サーキットの狼』を少年時代に読んでから憧れ続け入手したポルシェ911カレラをイキナリ手放し、「面白そうだから」とルノー社のトランスポーター/カングーを新車で購入、「どうしちゃったの!?」と周囲を驚かせた男。しかもボディカラーは誰もがちょっと敬遠しそうな真紅!(車の形が形だけに郵便配達に見えちゃう!?)このダブルチョイスにはびっくりましたが、彼のスゴイ所はこの辺のハズシ加減(失礼~!笑)にあるのです。当て勘ならぬハズシ勘とでもいうのでしょうか、彼の所有物を見回すと「当時これを買おうとは思わなかったよなあ~」というハズシアイテムが多く、しかもその殆どが流通量が少なかったためか今ではマニア垂涎の激レア・アイテムに変貌したものばかり・・・恐るべしH氏の選球眼!!このカングーも今にエンスー車に仲間入りしレアカラーになる可能性は無限大!!(笑)

そんな彼のセンスには一目置いていたのですが、彼が日々赤カングーに乗るにつけ「こんなインテリアがあったらいいのに~」とひらめいたアイデアをDIY店や生地屋通いで自主製作していることはなんとなく知っていた程度。それをルノー・ジャポンに見せびらかしたところ好感触、面白いから全国展開しようという話にまで盛り上がっちゃったからサア大変!じゃあ、一丁やってみっか~とブランドを立ち上げると聞いてびっくり!その名も『Gadget Mode(ガジェット・モード)』。クルマのお洒落を楽しもうというところから命名したそうです。現在も新商品を準備中、今後はカングーに限らずいろいろな欧州車に乗って商品開発してゆきたいのこと。頼もしい!

「思ったら具体化せよ」。彼のD.カーネギーもあいだみつを氏も同じことを言っています。できないことを何かのせいにせず先ず始めてみる。先送りにせずH氏の如く軽~いカンジで即始めてみる。本当は結構カンタンなことなんですよ、きっと。自分の職業を賛ずるつもりはありませんが、何かを造って人の役に立つ、評価される、喜ばれる・・・それがこの器用に動く5本指の両手を携え生まれてきた僕らの至福の根本ではないかと思うのです。


  gadget-st

デザインには H氏のフットワークの軽さと独自の目線でアイテムを発信しヒョウヒョウとマイペースで進むイメージを醸しました。期待してるぜ、ガジェット君!  


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2004.12.13

ラグドール「ナンシーちゃん」のポップなサービス精神に脱帽です!

杉並区に住んでいた小学生時代、同級生に医者の息子が居たのですが、実に品のいいウチに住んでいました。古い木造ながら掃除が行き届いており、ぴかぴかに磨き上げられた年季の入ったフローリングや川に面した小さな庭が子供ながらにとても落ち着く家でした。
当時、学研発刊の月刊誌「科学」と「学習」という付録満載の知育雑誌の購読が子供たちの間でちょっとしたステイタスだったのですが、彼は両誌を定期購読していました。これはお金持ちの子供である証!で時々しか買ってもらえなかった僕にとってとてもうらやましいこと、遊びに行ってはむさぼるように読ませてもらったものでした。

特に楽しみにしていたのは「学習」の方にほんの2ページほど連載されていた「ナンシーちゃん」というアメリカの短編マンガ。吹き出し内が全て英語で各コマの下に和訳が載っていたため、外国のマンガであることは8歳の僕にもすぐ解りました。それほど面白いオチが待っているワケでもないのですが、日本マンガにはない独特なカット割り、細かく描き込まれた家やインテリア、町並み、登場人物の洒落たフンイキにひきつけられました。10年ほど前に吉祥寺にあるビンテージ・トイを扱う店で偶然このオリジナルコミックスと再会、「Nancy And Sluggo」が原題であることと1930年代に誕生したかなり古いマンガであることを知りました。

そしてその直後アメリカン・トイ・コレクターの友人宅で「ナンシーちゃん」の相棒であるシシ鼻のスラゴくんのラグドールを見かけ、そのかわいらしさとパッケージとしての完成度の高さに魅せられどうしても欲しくなりました。何度か譲渡交渉を試みましたが、友人も大枚はたいて購入した様子で「いつかね~」とはぐらかされっ放し。その後アメリカのオークションサイトで彼を発見、先日ナンシーちゃんの方も無事落札しました。ミスタードーナッツのノベルティで有名なハラダオサム氏も大ファンだったというこのナンシーちゃん、そろそろブレイク!を切望しているんだけど、未だにパクリのネコキャラがハバを利かせるこの国じゃムリな話かなあ・・・。

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なんともワクワクさせられるポップなパッケージ!
ロゴやカラーリングも各々違っているし人形のバックにはキチンと背景が描き込まれているなどパッケージとしての完成度が高く、前オーナーが30年も未開封で保存していた理由がわかります。本体も洋服の細部まで「できる範囲」まで再現されており、やり過ぎていないディティ-ルの寸止め感と「所詮お人形さん」的謙虚なフンイキや一生懸命さが今の玩具にはない気持ち良さです。右側は1948年のオリジナルコミックス。戦後3年で(恐らく戦時下でも)カラー印刷の子供マンガ雑誌を出していたわけだから当時のアメリカと日本の物資の豊かさの差を感じてしまいますね。


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ボックスの裏側と側面にマンガつき!
切り取り線が付いている所など気が利いている。とにかくサービス精神いっぱいなところに好感が持てます。言いたくないけど「昔のオモチャはよかったなあ~」。


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2004.04.18

落札!ゆるキャラ

e-bayで落札した英国モーターオイル会社『BP=British Petroleum Company 』の企業キャラクタードールです。これはある日偶発的に見つけ一目惚れしたモノなのですが、今まで見たことのない珍品でした。この辺りに詳しい友人も「そんなのあるの!?」とのコメントでしたし専門書にも未掲載。出品者は1960年代製と言っていましたが定かではありません。でも僕もこの「いったい誰れやねん」的独特のゆるキャラっぷりには60年代以前のニオイを感じますね(ってこの判別基準我れながらイイなあ〜)信じられないかも知れませんがかなり競り合いました。$53で獲得!

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2004.04.14

落札!

先日e-bayで落札した『Douglas Oil Company』のadvertising character doll=企業キャラクター人形『Freddy Fast』です。1970年代製でアメリカン・ビンテージ・トイのお店だと18,000円〜くらいの値がつけられているモノですが、僕は$52で落札。送料+手数料などを入れて$70強と半分以下の値段で手に入れました。にしてもやはりアメリカの企業キャラはデフォルメがうまいですよね〜アニメなら我が国も世界トップレベルかも知れませんが、この手のキャラのデザインはやっぱりかないませんね。

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2004.03.11

e-bay

ネットオークションサイト『e-bay』をよく利用しています。元々これは食玩の元祖『PEZ』のアメリカンコレクターたちがトレ−ド用に立ち上げたサイトで、それが世界20数カ国にビッダーを持つ世界最大のオークションサイトに成長したもの。ネットオークションがお好きな方ならe-bayが先駆けであることはご存じの方も多いはず。今までここでインテリア、玩具、ギター、雑誌などいろいろなモノを落札して来ましたがいずれも日本で買うと高価な古いモノ、1950〜60年代に作られたヴィンテージが主で、これらは『コレクティブルス』と総称されています。今後世界のビッダーたちから勝ち取って来たコレクティブルスを少しづつ紹介して行きますのでお楽しみに!

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2004.03.03

start!

今まで限られた方々だけに無差別配信して来た(しかもFAXで!)気まぐれ内弁慶エッセイがいよいよ不特定多数の皆さまのお目に触れる運びとなりました。夏の炎天下、子供にひっくり返され白日にさらされてしまった石の下のアリのような「内々でうまくやってるんだから放っといて」的な気持ちは払拭しつつ軽くぶっ飛ばそうかと存じます(軽くね)。イラストあり、写真あり、泪も笑いも何でもアリのアルティメットで無責任な60分!にしようと思いますが果たしてどの位の方々が見に来てくださるモノか…FUNと気体でいっぱいです。

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