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December 2011

2011.12.31

師走はゆっくり済ます

*

クリスマスなんてあっという間に来るんだろうなぁ
などとノビをしながら言っていたのがF.H.style3号を発刊した9月。
と思ったらそれももう終わってしまい、今年もあと数時間ではないですか。


ところが我が家ではつい昨日までツリーが静かにこちらを見下ろしていた。
高さ2m超えの長身で、身幅もそれに準ずるサイズのこのツリー、
2年前オークションで横田の米軍の兵隊さんから新品を
本国より取り寄せてもらったという出品者から落札したもの。

確かにハウスでなければちょっと飾るのにはムリがあるサイズ。
これを国内規格の室内に置いたら
お茶飲む時に葉先が眼に入ってさぞ痛いことだろう。
出品者も普通の家に引っ越すため手放しますと解説、
私とてここに住んでいなかったら入札などしなかった。
(おかげで他の入札者はゼロ、落札額は5千円ほど)

そもそも5歳になる頃
「ハイ、これは西洋のお祭りだから今年で終わり」
と終結宣言を父親から一方的に言い渡されて以来、
商業祭と化した形だけのクリスマスに乗っかることを
良しとしなかった私がなぜ今になって巨大ツリーなのか。

それは10年ほど前に招待された近所のハウス住人
Sさん一家のクリスマスパーティを経験したことに起因する。


Dsc02187

あれは本当に良かった。
英国人の奥さんが仕切る会はとても
民族行事然としており大人の行事だった。

コマーシャルな派手さなどは微塵もなくジツにしとやか。
しっかりと下ごしらえされた料理や丁寧に焼かれた
お菓子を楽しみながら親族知人と静かに過ごす夜は
まさに日本の正月にあたる風情と解釈できた。

こんな幸せな時間があったのかととても清々しい気持ちになった
あの体験が今、我が家にこんなドデカいツリーをそびえさせている。
そして今回が3回目の聖夜。

もちろん宗教的な意味などまったくなく、
商業祭と揶揄できる立場にはないことは重々承知。
ただ、古き良き聖夜と言うものの空気を
我が平屋で再現してみたかっただけなのだ。


3月以来、何をしてもあまり楽しい気分になれなかったけれど
この2~3日の間に大勢の人たちがツリーを見に来てくれ、
彼らと会話を交わす時間こそ至福であるということを
今年はことさら強く感じた。
それだけでも父親の禁を破ってよかったと思う。

つくづく不幸とは幸福の教師なのだな、と
ため息まじりに独りごちてしまう年の瀬です。

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e-bayで入手した50~60年代のオーナメントは日本製。里帰りした彼らはFLAT HOUSE style 02でも紹介済み。ハウスに住んだならばThe Beach Boysのクリスマスソングアルバム『The Beach Boys' Chiristmas Album』のスリーブ写真をゼヒ一度再現したいと思っていたが、やってみるとこれが結構大変な作業なのである。

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2011.12.09

光陰イヤのごとし



師走に入って1週間が経過。今年もまた
「1年早ッ→トシ取るのはイヤね」を連発する時節がやって参りました。
もう少ししないと今年を振り返る気持ちの余裕が生まれないけれど
生まれて初めてのイヤな体験をたくさんした1年でしたね。


さて、お知らせをふたつほど。


ひとつめ。
既にTwitterやmixi,Facebookなどでは告知しましたが
今度の日曜(11日)に表参道で久々のライブトークイベント
【FLAT HOUSE meeting】を行います。

これまでは(九州大学旧校舎内でのイベント以外)
中央林間『FLAT HOUSE cafe』そして
狭山の『JOHNSON cafe』と都下南北の
ホームグラウンド的平屋カフェで行って来ましたが
今回は都心のアウェイ開催、少々闘志がみなぎっておりますー


山手線の内側開催は滅多にやりませんので
(別にイヤというわけではなくお声がかからないだけです)
特に前回が遠くて参加が叶わなかったという方は
この機会にぜひご家族ご友人お誘い合わせの上いらしてください。

尚、全員着席での開催となっておりますので
いらっしゃる際は下記までメールでご予約をお願い致します。
ギリギリですが未だご予定のない方はゼヒ。
(現時点であと2〜3席残っているそうです)

info@towndesigncafe.com


会場ではオリジナルグッズのほか、先月末発売の
『木の家に住みたくなったら』も販売致します。


 ◆場所   『TOWN DESIGN CAFE』 
        http://www.towndesigncafe.com/

 ◆日時   12月11日(日)
       open 16:30 start 17:00 (20:00終了予定)
  
 ◆料金   3000円 軽食+2drink(アルコールは1drink)

Fhm_1128


トークの内容はもちろん、「cafe」という場所でやるからには
飲食物はやはりキチンとしたものを然るべき量で用意したい
というポリシーのようなものがあります。
だって自分が行くことを考えれば
いくら一等地でやったり雰囲気の良い場所だったりしても
口に入るものがさびしかったら大きくガッカリしますからねえ。


これまでの会場はその辺りはしっかりクリアできた内容だったと
自負していますが、今回は場所柄正直ちょっと心配していました。
が、日常からマジメな内容のランチを提供しており、ありがちな
「cafeメシ」にならぬよういろいろ考えているという報告。
冷凍食品の類いは一切使わず、食材は近隣の個人商店から仕入れているそう。

当日は我が家近所にあるこれまたマジメなパン屋さんの
ゴマと全粒粉のパンを使ってオリジナルサンドウィッチを
お出しする予定ですが、さて皆さんのジャッジはいかに〜
(ご出席の方々、忌憚のないご意見を!)


*********************


ふたつめ。
今出ている『コダテRELIFE+』(扶桑社刊)という
ムックに僕のインタビューが掲載されています。

「随分とプライベートなおハナシをしてますねえ〜」と
先日見えた客人に評されましたが、赤裸々とまではいかないまでも
ある程度はツッコんだ話をしないとインタビューなんてものは面白くない。
会社員時代からバイト時代を経て現在までの話を
手短かながら結構細かく話しています。


とても高い洞察力・解析力をお持ちの女性インタビュワーで、
インタビュー中はとても気分の良い時間でしたが
上がって来たゲラを拝見したら聞き違い勘違いのオンパレード〜♪
仕事そっちのけで半日かけて修正しました。

まぁ音声での伝達とは所詮こんなものです。
同じ文筆業として僕も身に憶えあり、
しばしば書き損じを見落とすことも。
これを機により一層注意しなければと自責致しました。

顔は極力出したくない…という要望は
「インタビュー記事に顔ナシなんてあり得ないでしょ。
なに中学生みたいなこと言ってんの」とすっぱり却下、
しかしセンスの良いカメラマン氏の腕のおかげで
実物以上に良いカンジに写っております。

20111115_152850


表紙は我が『FLAT HOUSE cafe』。
この本、狙いと内容はとても良いのですが、
如何せんデザインが…というのが私を含め周囲大方の意見。
長く所有したくなるようなデザインを目指して頂きたいと
愛情を持って叱咤する次第です。
さて皆さんはジャッジはいかに(こっちも)

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