先日、わが誌にも寄稿してくれているインテリア制作ユニット
「antos」のひとり、水田氏のお宅に所用でお邪魔したところ、
「実はもう一棟ハウスを借りました」
というギターを弾きながら歌が降りて来そうな突然の告白が。
ハウスとはもちろん食品メーカーではなく「米軍ハウス」のこと。
平屋フリーク=FLAT HOUSERたるや、二棟、いや三棟は
借りていなきゃといったステイタスがあるが(ホンマかいな)
これはワレワレの中では「新築買った」よりもスゴいことだ。
「ドドドドコドコドコどこに!?」
「ハウス」「もう一棟」と言うワーズが同列しただけで
すっかり取り乱してしまう我ら平屋男子 ←やだなコレ
しかも水田氏、ちょっと照れ気味に言うから
更にこちらの体温は上昇する。これはフリークが
「いい物件」に当たった時の喋りクチだ。
間取りはリビング+3ベッドルーム。
そこはほぼ一般的な米軍ハウスだが、
庭がとにかく広くクルマが6〜7台は
停められるのだという。
「うーん…そんな物件あったかなァ。どこだろう??」
場所の見当はついたが物件の確証が得られないまま
すぐさまクルマを飛ばして見に行くことに。
(このフットワークの軽さこそワレワレの武器)
それぞれの自車で向かったのでこちらが水田氏を追走、
走っているウチに嫌な予感が過った。
「まさか、あのハウスではあるまいな??」
いやいやそんなわきゃない、あそこは
めったに空いたりしないはずだ。
しかしクルマはどんどん「そのハウス」の
建つ方面に向かって角を曲がって行く。
そして「そのハウス」横に来ると水田氏はクルマを着けた。
嫌な予感は的中した。
「え”〜〜〜〜〜〜ッ!!こ、こ、ここ空いたのッ!?」
そこはもう7年も前から狙っていた
二棟のハウスのうちの一棟だった。
片方はほんの瞬間空いたが、翌日来た時は借り手がついていた。
(私のtwitterをご存知の方はTOPの写真がそれです)
そして水田氏のハウス共に庭がこれでもかというほど広く、
そこだけ「大草原の小さなお家」観を作り出している
ハウスの正しき在り方のような物件だ。
「ええ、偶然通りかかったらご老人が草むしりをしていて
話しかけたらオーナーで。で、貸してもらえる事に
なったんですよ」
偶然?いや偶然なんかではない。
さりげなさを装っているが本当は彼は
時間が許す限り常に界隈のハウスを巡回しているのだ。
彼が人一倍努力していることを私はよく知っている。
ここで教訓。
「汝、時間が許す限り徘徊せよ」
書を捨て町へ出よ、とはそういう意味でもあったのか。
寺山修司もFLAT HOUSERだったとは。
しかも家賃は都心のワンルーム並み…
がっくり膝を落としたが、この驚きは更に
→深い驚愕→やり切れなさ→嫉妬へと移行することになる。
「でも一番ラッキーだったのは
敷礼ナシ、更新料もない事ですね」
…神様っているんだ。
そう思える瞬間だった。
「それから改修を全て自分でやることを条件に
家賃は2ヶ月待ってもらってます」
彼が外務省に居たならば、今頃
拉致被害者は全員帰国しているに違いない。
この続きは必ずや本に書きますので。
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さて。
そんなワタクシ平屋フリーク絵描きが
今度の日曜日(13日)福生は国道16号線沿いの
インテリアショップ『DECO DEMODE』に一瞬在店します。
正午から14時まで店内をウロウロしていますので
話しかけてください。モチロンご本をお持ちとあらば
名前なんぞも書かせて頂きますので〜
当日はショップ隣の公園で恒例のフリーマーケットも
やっている模様、家具も平屋に合うものが多い
当店ですので、散歩がてらにお立ち寄りください。
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