« FLAT HOUSEの救済方法(1) | Main | 16号で逢いましょう »

2011.02.19

感謝(驚)


って曲ありましたね。
フィッシュマンズの『ORANGE』というアルバムに。
友人が「なんだかタイトルが中国語みたいだな」
と笑っていたのを憶えているけど

「夏休みが終わったみたいな顔した僕をただただキミは見てた」

という詩が好きだった。これを聴いていた頃、人生がまた
静かにシフトチェンジをし始めたなんて事も思い出される。


***************************


そんなタイトルに沿うようなお話の前にちょっとお知らせ。
本日19日(土)有隣堂アトレ目黒店にて
僭越ながらのサイン会を行います。

またまた土壇場告知で恐縮ですが
たまたまお近くにいらっしゃるような
ことがあるお客サマはお立ち寄りください。
14時〜16時の2時間書店に居ますので。

http://www.yurindo.co.jp/storeguide/東京都/アトレ目黒店/


***************************


バレンタインデーが誕生日だと
覚えていてもらいやすいこともあって
皆さんいろいろとお気を遣ってくださる。
メールをはじめ義理○○○に
(チョコとかクッキーとか)丁寧な方は
さらに誕生祝いのカードを添えてくださる。

しかし、ジッサイのお祝いはどうかと言えば
そっとしておきますね党・遠隔傍観派の
優しい気遣いをなさる方々が圧倒的。
そんなヤサシイ方々に囲まれてるもので
誕生日は独りになることが結構多い。

きっとどなたかと居るんでしょう、
という事なのでしょうが、居ない時は
孤立無援のシベリア越冬的由々しき事態に。

思えば20代の頃からそんな
ロンサム・バースデーがちょくちょくあった。
まぁニンゲン、他人の誕生日にいちいち
構ってられるかつーこともあるでしょう。
ワカルワカル、俺も結構忘れるもん。

そんな話を先日狭山市にある『ジョンソン・カフェ』
(FLAT HOUSE style02参照)のオーナー 小金丸氏に
電話でちらりと話したら、低いイイ声で
「じゃあウチの店で祝いましょうよ」という
思いがけないお申し出をいただく。

そう、優しさとはこうやって
「踏み入って申請」してくれるものですぞ皆の衆。
そっとしておくだけが優しさじゃありません。
(とはいえこっちがアピールすることも重要なんですね )


当日、仕事を片付けて鼻歌まじりで準備が終わると、
すっかり夕方に。その上クルマをガレージから出す頃
には冷たい雨が降ってきた。
渋滞の関所である所沢あたりで予想通りのノロノロ走行。
我が家から狭山に向う最短距離はどう迂回しても
この所沢を経由するルートをしかない。

抜ける頃にはすっかり日も落ち雨は大粒のボタン雪に。
真っ暗な空から顔一点にめがけて雪が飛び込んでくる中
ワイパーの動きもココロなしか重たく感じられ出した。
気持ちが焦る。


どうにかこうにか狭山に到着した頃にはもう19時。
周囲は一面銀世界だった。
すぐ裏手が入間飛行場の滑走路の森で、
それでなくてもバタ臭いエリアなのに
雪景色でさらに「外国」に。

Img_4569_3


降車して靴が雪にめり込むのを知る。「こりゃ今夜はもう戻れないな。こっちにビバークだ…」
と図々しくも勝手に一泊化を決定。直後「ということは酒が飲める!」と開き直る。

当日はカフェ休業日のため貸切状態。3月にここで行われるトークライブの打ち合わせも兼ねていたので、他には呼んでいなかった様子。優しき小金丸氏&美しき奥方3人で粛々とバースデーパーティ開催。


しかしこの少人数制がよかった。
まるで豪雪に閉じ込められた山荘で救援を
待っているような非日常的なシチュエーション。
薪ストーブの火のにおいと薄暗い店内。
うっすらかかるオーナー選曲の
昭和40年代フォーク&歌謡曲。
なんとロマンチックな夜なんでしょう。
(ビフォーアフター風に)

こんな雪にも拘らず、来られないと思われていた
唯一ゲストのYさんがひとりタクシーで
駆けつけてくれ「幽閉パーティ」にご参戦。
若いのに良い感性をお持ちの方で、話も静かに弾み
さらに「閉じ込められた同胞感」に拍車がかる。

すごく「昔」に来てしまったような心地良さが、
東京レトロ野郎の僕にめずらしく深夜2時まで
グラスを持たせた。
昭和のウイスキーのCMだねこのカンジ。

うーん……「静けさ」っていい。
一番のご馳走かも。
思いがけず、といっては失礼だけれど
最高の一夜を過ごさせていただいた。

Img_4567_5




お世辞抜きでうまい手料理と酒
ストロベリーロールケーキで祝杯。
結局一泊&朝食までお世話になる始末。
♪ぬーくーもり届きました~
&おーせ−わーになりました♪

右下は先日閉店後お疲れのところ
おいでくださった『DECO DEMODE』の
スタッフの方々から「早目のバースデーですが」
の前置きと共に頂いた
福生『ジャルダン』のケーキ。
フルーツがたっぷりでこれまたおいしかったー。

Img_4442_6





皆さん、本当にどうもありがとう。こんなふうにいろいろして頂くと人の誕生日もキチンと憶えていなくてはと猛省致しますですはい。
(皆様その節はワタクシ目にもご申告を+来年もよろしくお願い致します)








|

« FLAT HOUSEの救済方法(1) | Main | 16号で逢いましょう »

Comments

ごめんね!今年はすっかり忘れてた。直前までは覚えてたのに(いやホント)。一週間遅れですが”Happy Birthday !"

Posted by: travis | 2011.02.22 at 01:41 AM

はじめまして。妃里と申します。
アラタさんのイラストが大好きでこのブログを何年か前からちょくちょく読み逃げしておりました。

今日は勇気を持ってコメントを残させて頂きます。

お誕生日だったのですね。10日も前ですが、私からもお祝いの言葉を言わせて下さい。
「お誕生日おめでとうございます!」

アラタさんのイラストを初めて見た時に、こういうお仕事がしたいなぁと思ったのを強く覚えています。
現在、少しではありますが、そういったお仕事をさせてもらっているので、いつもアラタさんのイラストに
勇気と元気をもらっています。

いつもありがとうございます!
これからもご活躍をお祈りしています☆

長文失礼しました。

Posted by: 岡戸妃里 | 2011.02.24 at 01:05 AM

■Travis
あ!忘れられていた事も気づいてませんでした(笑)
まあ長い付き合いですからそんな年もありましょうぞ。
来年はよろしくね〜


Posted by: arata coolhand | 2011.02.24 at 10:44 PM

■妃里さん
コメント及び祝辞をありがとうございます〜
そんなに勇気を振り絞らずとももっと
ライトな感覚で書いて行ってください次回から(笑)

ということは同じ絵を描くご職業?
ご同業からそんなふうに褒められると
また嬉しさヒトシオです。
描き続けていてよかった。

今後ともよろしくお願い致します。


Posted by: arata coolhand | 2011.02.24 at 10:53 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/20455/50908443

Listed below are links to weblogs that reference 感謝(驚):

« FLAT HOUSEの救済方法(1) | Main | 16号で逢いましょう »