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2010.12.31

結局、 ヒト


この家に越して来る際、占いをする友人が
「人の集まる家になるようだよ」と見てくれたが、
そりゃあこれだけのだだっ広い家なんだ、集まってくれなくては
困ると、今年はまた昨年を上回る方々においでいただいた。
(因に友人が占ったのは家を見せる以前だから強ち外れてはいない)

にしてもう大晦日。10~12月は特に早かった~。
特に11月。「あっという間に過ぎる月」の中の先鋒かもしれない。
ハーベストムーンとクリスマスに挟まれたちょっと中途半端な月。


その11月は出不精な僕もフットワーク軽く結構人に会いに出向いた。
夏が暑く永かった所為で、ほとんど居住エリアから出ることが
なかった分、人に会いに出たいという気持ちが
蓄積されていたのかもしれませぬ。


【イラストレーターの集い】


写真家やデザイナーと違って徒弟制の弱いワレワレの職種は
横のつながりが著しく乏しい。そのため情報網も希薄で同業者が
どんな気持ちでどんなふうに生きているかが中々つかめない。

ということで絵で生計を立てている数少ない友人に声をかけ、
それぞれにまた知り合いの同業者を呼んでもらった。
総勢13人。お互いがほぼ初見という面白い集まりになり、
作品の見せ合いから仕事のグチ、
男女のハナシまでバラエティに富んだ会話が展開された。


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我々のレセプターが凸だとしたら凹にあたるのはデザイナーだろう。仕事上話すクリエーターといえば彼らが圧倒的に多いわが職種、凸同志で話すということはまた脳ミソの違う部分を使うということを発見した。それにしてもこの業界、女性含有率圧倒的に高し!(喜)


【チーム・トラベラーズご一行来訪】


チーム・トラベラーズとはデザインフィル社が展開する
システムノート『トラベラーズ・ノート』制作チームの
みなさんのこと。以前何度か広告を手掛けさせて頂いて
以来交流が続いているが、そう頻繁にお会いするわけでも
ないのに、付かず離れずで定期的に遊びに来てくださる。


今回は開発者の飯島さんを始め、営業や
デザイン部門のみなさん総勢4名サマご来訪。
彼らは大別すれば「堅気」に分類されるにも拘らず
なんだかクリエーターのニオイがする方々で、
さりとてトンガリ過ぎのハナイキも吐かず、
一緒にいてジツに居心地が良い。
何より物事に対するセンスの合致を感ずるのだ。

動物で言えばカモノハシに近いような(笑)
カタギとフリーの中点を取ったカンジの雰囲気を
お持ちのご一行。今回もたくさんのオリジナル
お土産をたずさえてのご来訪、終電ギリギリまで
お付き合いくださり「今後どんなことを
したいか話」にたくさんの花が咲いたが、
こういう方々には、帰られた後が寂しくなるのだ。


↓■オリジナルの日本手ぬぐいの出来が最高!
  TNマークのボトルはファンの方が作った梅酒。
  美味しかった~

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【ご近所さんと昼食会】


ほぼ一日家に居ることの多いワタクシ、挨拶なんぞを交わしている内にごく自然とご近所の奥さんらと茶飲み友達となってしまい、お茶は元よりランチを食べたりすることもしばしば。この日はM美大卒の人妻(なんとコワク的な響きなのだろう・笑)Gさんに、月曜休みの友人K氏も加わり3人で各自持ち寄りの昼食会。

Gさん以外は昼間からBEER。14時を回った辺りで「あ、そろそろ子供を幼稚園に向かいに行かなきゃ」で散会するという、オトコ同士では先ず有り得ないお開きの仕方。メニューはミートソースとサラダ&デザート、そしてたのしいおしゃべりでございました。

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【FLAT HOUSE style 編集会議】


12月末発売の自費出版本第2弾の編集会議は
いつもの3名で喧々諤々。デザイナーの大杉氏は
万年寝不足状態で、当日もほぼ不眠ワーキングのあとに参加。
編集の浅見氏も5冊もの自主企画を出版社に通し全てが仕事化、
超過密スケジュールの中ジャグリング状態で参加。


にもかかわらずこっちがふる本筋からハズれた音楽の話題や
ウォーミングアップ的シモネタにもがんがん援護射撃を撃ってくれる。
本作りはさに非ず、こういうハズれたところから
面白いものが生まれるもの。ノリが全てではないが
工場で作るものとは大きく違うのがそんなところだろう。
本を編むとはとてつもなく大変で、面白い作業である。


■わが精鋭の編集部。穏やかで優しい気だての男どもだが仕事には鬼↓

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【『My Freedamn!×BEAMES展』】 


元ブルース・インターアクションズのライター、写真家の田中凛太郎氏がライフワークとしている古着クロニクル豪華本『My Freedamn!』とBEAMESのコラボレイト企画展。氏がアメリカから本格的に帰国、その記念すべき第一弾といった趣のエキシビジョンの初日へ赴く。

凛太郎氏は昨年自費出版を決意する際、印刷や流通方法からメンタリティの話まで随分と細かなアドバイスをくれた「自前流通出版」の大先輩である。『My Freedamn!』も大手取次店を通さずに流通させている本だが、その販売部数は驚異的。まごうこと無きカリスマティックな作家である。

会場はBEAMES新宿店の6F『B-ギャラリー』。当日パーティもあるということで駆けつけた知人やファンですぐにいっぱいに。中には入り辛い状況だったため、会場でお会いした顔見知りの皆さんと場外で世間話。その後二次会へお誘いを受け、コアなメンバーの中に加えていただいた。


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コラボ相手がアパレルブランドということもあって服飾関係の
方々がほとんどだったが、非常に居心地の良いアウェー感。
久しぶりに異業種との(しかも好きな)マッチメイクに日常とは
違う思考回路が発動したカンジだった。


しかしながら、気づけば平屋や自費出版本の話題を相変わらず
してしまっている自分に少々自己嫌悪。とはいえ散会後は
長距離を走り終えたような爽快な疲労が残る非常に良い会合、
有意義な場に参加させていただいた。


帰りしな「携帯がない!」と路上でうろたえるホロ酔いの
凛太郎氏に、ご夫人が軽ーく喝を入れるという微笑ましい
場面に遭遇できたのはおそらく当夜のボーナス・トラック。
ええ、電話は彼のバッグの奥から出て来ましたとも(笑)


【狭山ジョンソンカフェ『米軍ハウス友の会』】

弊誌第2弾の特集でご紹介させていただく小金丸氏の
経営する店『狭山ジョンソンカフェINARIYAMA』に
周辺の米軍ハウスに住む方々と一緒に呑むという一夜。


普段はガラガラなんスよとのたまう店主を尻目に
当夜はワレワレ外のお客さんで大賑わい。
ヒマだなんて全くのデタラメと判明(笑)


複数のハウス住人と呑むなんてことはめったに無いことだが、
住んでいる家屋が同種ということで一夜の場が持つなんて
この企画は定期的に行いたいものと実感した。

だって家のパーツがどれだけ古いとか、どこそこのハウスが
壊されただの次はあそこのハウスに住みたいなんてハナシ、
できないですよフツーでは。

当夜は「アトリエ元」の本橋氏ハウスに一泊させて頂いたのだが
帰宅までの徒歩は稲荷山公園=ハイドパーク脇を抜け、ハウスを
眺めながらの道すがら、空気も澄んでいてジツに気持ち良かった。


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まだまだ書き足りないほどの集いがあったけれど、結局どんな娯楽よりも「人と会い、話す」ということが一番アドレナリンが出る行為&至福の時間と再認識。そして現在住むこの家がそれをサポートしてくれているということは紛れもない事実ということも…

年明け1月も人と会う機会がたくさん待っていそうな気配、来年も更に大勢の方々と可能な限り相見える所存です。本当に皆さん、楽しく有意義な時間をありがとうございました。あなた方と会って話すことこそが私のエコ発電です。


**********************

我がFLAT HOUSE styleスタッフ/Shiny大杉氏に
Twitterを強くススメられ、結局やる羽目に。

なーんかひとり愚かにつぶやいては
「あ、ツイート返ってるかな」とちょくちょく見てしまう自分。
で、返ってるのは我がスタッフからのみ(笑)
これって面白いのか??え!?

やっぱりズラズラと書き並べる方が合ってるなあオレ。
とつぶやいたりしています。

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Comments

初めまして。
『FLAT HOUSE LIFE』を読ませて頂き、初めてアラタさんのことを知りました。

味のある家って本当にいいものだなと憧れが募り、とても楽しい内容でした。

そこで是非とも『FLAT HOUSE style』の創刊号と2号も読みたいと思ったのですが、どちらで購入できるでしょうか?

教えて頂ければ幸いです。
よろしくお願いします。

Posted by: Kuichi | 2011.01.25 10:38 AM

はじめましてKuichiさん。
拙著のご高覧ありがとうございます。

そういうセンスの方々が少しずつ増えて来ている
ことを、いただくメールやブログのコメントなど
からひしひしと感じています。

ホームページの更新が遅れてしまっていて
ご不便をおかけしていますが、現在取り扱い店舗などの
情報のアップデイト進行中ですのでしばしお待ちください。

下記ショップで通販を行っていますので
ご検索なさってみてください〜

■Sally's funiture store

■恵文社

■スタンダードブックス

■1st Gate

■Day's Free2

今後ともよろしくお願い致します。



Posted by: arata coolhand | 2011.01.25 03:06 PM

教えて頂いてありがとうございました。

その後『FLAT HOUSE style』を2冊とも手にいれることができました。

今ゆっくりとココアを飲みながら読んでいるところです。

私は一時期不動産取得を目指していたのですが、現代の家というのは“余裕がない家”ばかりであまり面白みのないものでした。

でもアラタさんの本を見て、平屋というのもいい選択肢かなと思い始めています。

願わくば、これから“家”というものにきちんと向き合う人が増えますように。

それでは失礼します。

Posted by: Kuici | 2011.01.29 01:55 AM

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