Paint It White.
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時間ができたらやってしまいたいことっていくつも
あるでしょう?植物が伸びだす前にと思っていたため
ギリギリ3月の最終日の今日アレをやってしまうことに。
1月、子供のころからよく行っていたDIY店が閉店になった。
ついに不況はあんな店まで潰すか!と感慨深く
かつ憤りながらも閉店セールにはしっかり訪店。
買い込んでおいたのは白の油性塗料。
そう、これで家のもろもろを塗装してしまいたかったのだ。
まず本日はサンルーム部分の外壁。
小豆色は嫌いな色ではないんだが、どうも重たい。
しかも建てて以来再塗装していない様子で部材の傷みも激しい。
入居前から「住んだら絶対白く塗ってやるんだもんね」
と固くココロに誓っていた部位。
昨日があれだけ快晴だったので今日も、と思っていたのが大はずれ。8時半に起きると曇天、そして寒い。とはいえ予定を空けていたので朝食を摂ってさっさと準備。
先ず、窓ガラスのマスキングから。養生シートも件のセールで大量購入。180cm×5mをはさみでチョキチョキしながら引越しの際業者に大量にもらって余らせてしまったガムテープで留めてゆく。(キャラクター柄がついててこんな時にしか使えないからね)
塗装はマスキングで決まる、といわれるほど重要だが窓4面が30分ほどで終了。うーん少々粗いかもしれない~
しかし塗装開始予定時刻を20分も過ぎているのでこのまま開始。能書きによれば30~50㎡塗れるらしいが(ずいぶん幅があるな)もしかするとここだけで使い切る可能性もあり、と見た。
おっと、その前に枯れたツタの茎をピラーで剥がし泥をウエスでふき取らねば。しかしこのツタという植物の癒着力はすごいね。枯れてもそこそこの力で密着している。群生されると家が傷むといわれるのもわかる。
本来ならばプライマーで下地処理してからがベターだが、毎度のことお構いなしに突入。このペンキ塗りというヤツはいつやっても第一触目がジツに快感だ。ピリリッという小気味よい音を立てて太い白線が新しい世界を引く。降ったばかりの更雪に踏み入る感じに似ている。
■使用する道具&材料はざっとこんな感じ。 下段左から二番目は靴の上から掃く汚れ防止カバー。 プラ製スプーンとフォークは塗料攪拌に使用。 友人が お土産と一緒に持って来ちゃったものをここぞと出動。
本職の方々の様な足場作りもできないため、脚立を少しずつ移動させての作業。年代ものでゆがんでいる上、足元に土とコンクリが高低に及んで横たわっているため脚立の固定が難しい。下地が濃色のため2度塗り以上が必要。大小2本のローラーを使い分け細部は刷毛で塗る。
なんなんでしょうかコレ、ペインターズ・ハイとでもいうのでしょうか、どんどん楽しくなって行くんですけど(って有機溶剤のせいだったりして)二度塗りすると板と板のスリットにペンキが流れ込み画面が真っ白になってゆく感覚。視界は白か黒かのモノラルの世界。脳の機能が完全に遠近法の判別モードのみに切り替わった心地。ゲシュタルト崩壊に近いような感覚。
■ライトの周囲のようなラウンド部分は刷毛で。
素人仕事では最も難しい箇所のひとつ。→
職人さんならとっくにお茶の時間だったろうに。学童の帰宅を促す曲がこの辺は「イマジン」。
昔じゃ考えられない選曲だけど、今は学校の音楽でJ-POPを歌うみたいだからジョン・レノンなんてクラシックの部類くらいに考えられてるのかも。口ずさんでいると急に鋭い下角度から日が差してきた。
17時半。もう、晴れるのがおせえんだよと独りごちたものの3月終わりはもう夕方がすっかり長くなっていて、いい。
時間をかけて細かにやらねば敵わなそうな部分ともう一度マスキングし直して臨んだ方がいい部分以外は何とか完了。
塗り上げるとぐっと米軍ハウスの雰囲気が出た。やはり白ペンキがあの独特のノスタルジックな雰囲気を出すのだな。つきまとう雲からやっと開放された夕日がじんわりと反射し塗りたての壁を薄紫色にした。斜め上を見て「あ、あそこ、明日もう一回塗らなきゃな」といいながらもう一度イマジンの続きを歌った。
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