祝!スカパラ結成15周年!
今月24日(土)から5月5日(水)まで池袋パルコで東京スカパラダイスオ−ケストラのデビュ−15周年を記念して催される『スカパラ展』の仕事が昨日アップしました。
僕を含めた15人のクリエイターが彼らの架空のアルバムジャケットを制作するというひとつの企画なのですが、スカパラも結成してそんなに経つんだ〜ということに先ず感無量。当時本格的なスカ/ブルービート・バンドの出現に仲間達がかなり湧き立っていたのを憶えていますが(おっと、80年代半ばにはスカ・フレイムスが現れていましたね!)、僕個人としてもザ・ヘアに在籍していたMODの竹馬の友マーク・マニック・林氏がギタリストとして参加する!ということもあり注目していました。
80年代も終わりを告げ、バンドブームも下火、素人臭さをウリにしたバンドばかりに食傷気味だったシーンに、突如というよりはフワッっと現われたトニックス−ツの野郎ども。それぞれが楽器を斜に構えたひとクセもふたクセもありそうな玄人の香り漂う男どもに「むむ、できるな!」という警戒心とワクワク感を同時に感じたものです(日活マイト・ガイ張りのイカしたルックスにも軽く嫉妬!)。
最初観たステージの印象といえば、バンド中央に立つ故・クリーンヘッド・ギムラ氏の『強烈な存在感』の一言に尽きるかも知れません。ヴォーカルというよりアジテーターorオ−ガナイザ−と言った方がつきづきしいようなそれまで見たことのないポジションにいる彼を中心に、パフォーマンスがぐいぐいと展開されて行くというそれはそれはカッコ良くも摩訶フシギなステージでした。「一体ヤツらは何モノだ!?」がファーストインプレッションでしたね。
その後も深夜の渋谷西武デパート前でゲリラライブをやったり(常にすごい人だかりだった!)九州の旧いキャバレーでライブを行うなどエッポクメイキングな活動を軽いステップでこなす彼らは、先端を行く人々に「スカパラ観た?」を合い言葉にさせたり、90年台初頭の『大演団バンドブーム』の火付け役になったりと正にストリートが輩出した時代の寵児でした。
それまで一部のコアなファンしか聴かなかったスカ/ブルービートを一般の人々に食べ易く調理して見せたという功績はもとより、サブカルチャー/ウラ通り的文化が初めて具現化し世間をかき回してる!という小気味良さにこの上ない快感を憶えたことを記憶しています。
その後今日に到るまでメンバーの他界を2回も経験したり、スランプやら何やら紆余曲折いろいろなことがあったと思いますが、今回改めて彼らの欧州ツアーの写真集を見るにつけ、相変わらずカッコイイ男どもだなあと実感しました。オリジナルメンバーは特にイイ顔つきになっている。マイト・ガイたちが荒波にもまれ更に経験を積み百戦錬磨のタフ・ガイに成長した、といったところでしょうか。
80年代僕らが共通して抱いていた世の中に対するあのやるせない気持ちと反骨精神を握りしめながら、これからもつっ走れ、永遠のルード・ボーイズ!
(尚、同展は池袋パルコの後、11月まで全国のパルコ数店を巡回する予定です。詳細はパルコHPまで。)
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